海ちゃん―ある猫の物語 (新潮文庫)

海ちゃん―ある猫の物語 (新潮文庫)

パブリッシャー
新潮社
価格: ¥620

海ちゃん―ある猫の物語 (新潮文庫)のレビュー

一匹の猫を追っかけて
ペットとして甘やかすわけでもなく、
ご主人様とあがめたてまつるのでもなく、
写真家として猫とつきあっているという感じの話。

写真と物語とが、つながっている。
岩合さんが、猫を美化しているだけではないところが理解できました。
手放せない一冊
「海」と書いて「カイ」と読む、海ちゃんの一生。
子猫の頃から、海ちゃんがお母さん猫になって、子猫を産み育て、やがて年老いていく。
海ちゃん達の写真だけを見ていても、心がなごむ一冊です。
写真は、さすが岩合さん。古い日本家屋や庭を背景にした、自然な猫の表情や姿をとらえていて、写真集としても素晴らしい。文は岩合さんの奥さん。愛情がにじみ出た、温かい文体です。
ノラの子猫を初めて育て始めた時に、購入した本の中の一冊です。
もうすでに天国に行った我が家の3匹にも、写真だけではなくて、この本のように、私のつたない文章でも、日記形式でもよいから残しておいてあげたかった。
ずっと手許において、ときどき取り出しては、海ちゃんの写真になごみ、自分の家の猫達の一生に想いを馳せ、懐かしんだりしています。
涙があふれました
ただ単ににかわいい写真集とエッセイではないです。
私は海ちゃんという猫が本当にこの世に生をうけて、
とても幸せだったのではないかと考えています。
このように本にしてもらえて、日本中の人から愛されて、
みなさんの中では、まだ生きている海ちゃんなのではないでしょうか。

海ちゃんは、猫というよりは、むしろ人間と同等に描かれています。
そこがとても、自然に感じました。
写真から気持ちや息遣いが伝わってきて、
母親の顔になっている海ちゃんを見たとき、涙があふれてきました。
こんなに、人間と同じ感情に満ち溢れているんですね。
小さな命ですが、とても重たいものに感じました。
とても素人の写真では撮影が無理な聖域です。

うちにも同じく小さい命が二つあります。
一生大切にして、愛してあげようと強く感じた本でした。

岩合氏は世界中の野良猫も沢山撮影しています。
野良猫が多い現実を知ると、それはそれで悲しい気持ちになってしまいます。
世界中の自然動物も多く撮影されていますね。
特に「ホッキョクグマ」は非常に感じるものが多い写真集でした。
優れた写真家は、私たちに色々なことを教えてくださるのですね。


今後も、ご活躍をお祈りいたします。

こどものかわいらしさ、母親のやさしさ
猫から学ぶ 「当たり前のようで大切な時間」 を感じる写真集になっている、そう思いました。

猫好きな人ならばもちろん、これからこどもを育てるというお母さん、そのお母さんをしっかりサポートしなくちゃいけないお父さんも見習って欲しい、海(かい)ちゃんの一生。

自分はとにかくページをめくって最初の写真、この丸っこい顔の海ちゃんにノックダウン。 最初のうちは海ちゃんの親になってその成長を見守るような気持ちになります。 岩合夫妻が海ちゃんにゾッコンだったのも分かる気がします。 そのまなざしの優しさ、岩合さんならではのやさしいシャッターの切り方(と思います)に感服です。

猫の一生は人間に比べたら短いものですが、海ちゃんはきっと岩合さんの近くでその一生を送ることができたことを嬉しく感じていたのではないかと思えます。 海ちゃんの魅力があますところなく収められていて、日出子さんの文章もそのときどきの状況を一層身近に感じさせてくれます。 猫好きの人間にとってはある意味当たり前のことですが 「猫ってかわいい!」 という気持ちをあらためて思い起こす一冊です。
猫好きな人にはたまりません。
猫好きな私は職場でもそのことがいつしか広まり、先日本書を「よかったら見てね」と先輩が貸してくれました。飼い猫「海ちゃん」の写真が左ページに、文章が右ページに綴られています。「海ちゃん」の軌跡です。現在猫を飼っているので、よりリアルに共感できるところがありました。